DRINK  &  EAT

　茶寮富貴の店主である奥様は、2018年の秋に当窯へいらっしゃいました。地元の愛知県一宮市で喫茶店を開業するにあたり、器を探しているとのことでした。モーニングサービス発祥の地である一宮で（諸説あるそうです）、あえてトーストではなくお粥で勝負すると意気込んでおられたのが印象的です。藤山の器を何点か選んで下さり、お店で使って頂いております。

　奥様は、ご主人の転勤でマレーシアに3年滞在されておりました。現地で知り合った中国人から中国茶を学び、その味や効能に感銘を受け、これを日本人に伝えたいとの思いが開店のきっかけだそうです。当初のドリンクメニューは中国茶のみでしたが、お客さんのリクエストもあり、現在はコーヒーの提供もされております。さらに最近では、インド人から教わったというレシピでカレーを作り、提供を始められました。

　富貴の経営理念として、「カラダにやさしい、ヒトにやさしい、環境にやさしい」を掲げられておられます。自然農法や有機栽培に拘った食材を、可能な限り使用されております。また奥様の前職はカウンセラーです。何度かお会いしておりますが、物腰がやわらかく、間違いなく聞き上手な方です。店構え、お茶やお粥の味からも奥様の人柄を感じられます。そしてメニュー料金もこの通りです。勝手ながら、お店の特徴に「心にやさしい」と、「財布にやさしい」の私見も加えさせて頂きますね。

　皆様、ぜひ身体と心の癒しに茶寮富貴さんを訪れてみてください。